株価の動きは必ずしも規則的なものではないので、これから先にはどのような動きをするのかは、確実な予想はできません。勝ち続けるトレーダーは、より確率の高い場面でのみトレードをします。しかし、予想と反対方向の動きをすることはあります。そのような場面に直面した時には、しかるべき対処をしなければなりません。対処をする方法として、考えられる今後の動きを、すべて予想してからトレードをするということが考えられます。
考えられる動きを予想するとはどのようなものでしょうか。
たとえば、上昇を予想して、株を買ったとします。そのまま上昇することもあるでしょうが、そのまま下落をしてしまうこともあると思います。下落をしたときに、どのように対処すればよいか考えておくということです。
以下のチャートをご覧ください。①~⑥までの動きが今後想定されると思います。
①このまま上昇する
②上昇した後、左側の高値付近が抵抗線となり、下落する
③よこばってから上昇
④よこばってから下落
⑤下落した後、中央付近の安値付近がサポートラインとなり、下げ止まり
⑥そのまま下落する
以上のような動きが、想定されると思います。
このように、考えられるパターンをすべて検討し、それぞれの動きになったときに、ポジションをどうすのか事前に予想しておきましょう。
①の動きになったら、しばらく買いポジションを継続しようとか、⑥の動きになったら、すぐに損切りしようとか、考えておくのです。そうすれば、いざ、ポジションと逆の方向に動いてしまった時でも、冷静になって対処することができると思います。
①~⑥までの想定を挙げましたが、確率としてすべて均等ではありません。その時その時によって、①の確率が高いときもあれば⑥の確率が高いときもあるのです。
株で勝つためには、確率が高い場面を狙ってエントリーするべきでしょう。しかし、思った方向に動かないときもあります。その時には、事前に考えておいたトレードができれば、大きな損失を被ることは少なくなると思います。
重要なのは、ポジションをもってトレードしているときに、慌てないこと。冷静に、トレードができるようにすることです。そのためには、あらゆる策をこうじるべきです。そのひとつとして、考えられる動きをすべて想定しておくという戦略をとるべきといえます。