失敗を次に活かす
人は嫌な思い出は忘れやすく、それをなかったものとして、次に進みがちなものです。しかし、取引において一番重要なのは、失敗を反省し、次の取引に活かすことです。今回の失敗を無駄にせず、損失を勉強材料だと思って、最大限活用すべきです。そのための反省とはどのようなことをすべきか解説します。
反省する方法
一度立ち返ってみる
自分がどこで株を購入し、どこで手仕舞い決済をしたのかチャートで振り返ってみましょう。買ったポイントやあったポイントはは振り返ってみて、、本当に判断は間違っていませんでしたか?見落としていたところや、もっと考えるべきだったことはないでしたか?勘や運に頼って、判断をしてはいけません。必ず、根拠を持って、確信を持てる場面でのみトレードをするべきです。さらに、投資に絶対ということはありませんので、思った向きよりも逆に動いてしまったときのことも想定しておかなければなりません。まずは、このようにまずは買ったとき、あった時の判断が正しかったのか考えてみましょう。
保有中の判断は正しかったか考える
株を保有中に何もせずに上昇を待っているだけではなりません。判断が誤っていたと気づいたとき、予想と逆の方向に動いてしまったときなどは、何かしらの対処が必要です。その対処ができていたかどうかを振り返ってみましょう。
購入して以降にそもそもの購入の判断が誤っていたと気づいたときは、すぐにでも手仕舞いすべきです。根拠もなく保有をしていても、利益になるかどうかわかりませんし、その分の資金を、もっと自信のある銘柄に投資すべきです。
きちんと分析して、エントリーをしたものの、予想と逆の方向に動いてしまうことは、よくあることです。だからといって、塩漬けにして、損失確定をせずに保有し続けてしまっては、先の見えない暗闇にあるような気持ちになります。
予想とは違う動きをした時は、必ず処置をしましょう。すぐにでも手仕舞いをするという選択肢もあれば、一定のラインまで逆方向に変動したら、損切りをするという選択肢もあります。ここでは、トレードルールを明確にするということが重要です。
エントリーのタイミングで今後の動きのパターンについて予想できていたかどうか振り返りましょう。トレードに100%はありませんので、エントリーの方向と反対に動いてしまった時のことも想定しておく必要があります。その想定ができていたかについて、確認しましょう。
もう一度立ち返ってみる
今までご説明してきたように、振り返りができたら、ここで終わりにするのではなく、もう一度振り返ってみましょう。一番効果的なのは、チャートを出してみて、エントリーした場面まで遡ります。その後に、チャートを見て、エントリーするべきかどうか考えてみます。それでもエントリーすべきであれば、仮想トレードで翌日以降もシミュレーションしてみましょう。1日づつ、チャートをめくってみて、実際かどうトレードするべきだったか考えながらやってみましょう。
エントリーした日のチャートを見て、エントリーすべきでないと判断した場合は、ここでトレードしないためにはどのように考えれば良いか研究してみましょう。
次に活かすために
先にも述べたように、失敗を失敗のままで終わらせてはもったいないです。ですから、ここまでの手順で振り返って、考えた内容を頭に叩きつける必要があります。そして、将来的に同じ場面に出くわした時に、同じ失敗は絶対にしないのだという、強い気持ちが必要です。