本記事の内容
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- 相場の格言で落ちてくるナイフは掴むなという言葉があります。
- 急落の場面を利益に変えるためには、どうトレードしたらよいかまとめました。
言葉の意味
「株価が大きく下落しているときに、買いでエントリーすることは落ちてくるナイフを掴むようなものであり、非常に危険。さらなる下落が始まる可能性がある。」
という株をトレードする人ならば誰もが知っている格言。
落ちてくるナイフをつかむ人の心理状態とは?
ある銘柄について、過去の株価と比較すると、今は相当割安だと判断。
さすがにここまで下げたのであれば、さらなる下落は考えられないだろう・・・今が底値だと思って、買ってみよう。
といったものです。つまり、勘に近いです。
トレードするうえで、勘というものはある程度必要だと思います。
しかし、必要な勘というのは、長年の経験や、分析や研究の結果から生み出される勘です。
投資の初心者や、勉強不足のトレーダーが勘を頼りにして、エントリーしてはならないということなのです。
落ちてくるナイフを掴んで利益に変える方法とは?
下落途中の空売りエントリー
暴落が起きた際、下落のトレンドは1日や2日で終わることは、ほとんどありません。多くの場合、半月や1か月程度は下落が続くことが多いです。
つまり、下落の初動をつかむことができれば、大きく下げた後でも、利益を出すことができるのです。
以下のチャートをご覧ください。わかりやすいので日経平均株価を例にします。
コロナショックの下落です。
この場面は天井を打った後、前回の最安値を陰線で割ったところです。
レンジ相場を抜けた下落です。
レンジ相場を抜けたということは、期間をかけて形成した安値を割り込んだということです。
はしごを外された状態になります。
ここでさらなる下落が来ると判断し空売りエントリーをした方がよいことになります。
大きく下げてしまったので、もうこれ以上下げることはないであろうと判断するのは早計です。
まさに、下落の途中の場面ですが、素早く空売りエントリーをしていたとしたら、この後のさらなる下落を利益にすることができます。
このように、下落の初動場面を発見できれば空売りでエントリーすることが可能なのです。
下げ止まりの買いエントリー
過去のどのような暴落であっても、倒産など例外的なことが起こらない限り、必ずいつかは下げ止まりの場面が来ます。
下げ止まりを判断することができれば、買いでエントリーすることができます。以下のチャートをご覧ください。
では、どのように考えたら、ここで買いエントリーすることができるのか考えてみましょう。
見てわかるように大きく下げた後に上昇するためには、底のもみ合いを抜ける必要があります。
底が終わったと判断できれば、買いエントリーすることができます。
底近辺は、まだまだ上昇の圧力が弱いこともあります。
十分注意してトレードすることが重要です。
予想と逆の方向に動いてしまったら
以上に挙げた場所でエントリーすることができたとしても、株価は常に決まった方向に動くというものではありません。
予想と逆の方向に動いてしまうことがあります。
レンジ相場を抜けたと思い、空売りを入れたものの、すぐに元のレンジの中に戻ってしまった場合は、損失を受け入れて、エグジットする必要があります。
すぐにエグジットすることが、損失を最小限にするための方策です。
底を固めたと判断し、買いを入れたのものの、すぐにまた下げ始めてしまうこともあります。
その場合は、前の安値を割ってしまった場合は、買いを手仕舞いする必要があります。
前の安値を割ることなく、底を保っているのであれば、さらなる買いを追加するということも候補に入れます。
要点のまとめ
- 落ちたナイフは、勘でトレードしてはならない。
- 下落途中の空売りと、下げ止まりの買いがある。
- 予想と逆に動いた場合の対応を考えておく