本記事の内容
- 2020年1月から3月までの、コロナショックについて詳しく分析
- 大きな変動があったときに日経平均はどのような動きをするのかを分析
新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、実体経済の先行き不透明感が暴落をもたらしたとされています。以下では、日経平均株価の分析をしていきます。
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チャートを見てもわかる通り、一気に下落していく様子が見受けられます。
コロナショックの詳細
Q.いつから始まった?
A.2020年始めごろから
①1月17日の24,115円を最高値に、下落開始
②2月3日に22,775円を安値に、再度上昇
③2月6日に23,995円を高値に、横ばい
④2月13日から、再度下落開始
大幅下落の前には、今回のようにもみ合いの後に起こるパターンが多い。今回の下落の場合、下落の始まりは【2月13日】と見ることができる。
Q.いつまで下げた?
A.最安値は、3月19日の16,358円
Q.下落率と下落金額は?
A.31.8%、7,637円の下落。
Q.期間はどのくらいか?
A.35日間の下落。ロウソク足(営業日換算)は24本分
下落までの一連の動き
2019年に長期間の上昇。
12月中旬、24,000円の節目を超えたものの、下落。
1月初旬、23,000円付近で下げ止まり、再度上昇。
1月中旬、24,000円近辺で上げ止まり、上抜けできずに下落。
1月下旬、23000円付近で下げ止まり、再度上昇。
2月初旬、24,000円を超えることなく、暴落開始。
上げ下げを繰り返した後に、徐々に上げの力を弱めてゆき、大きく下落するに至った。
この下落で利益を出すためには?
1000円単位の節目で、上げ止まり、下げ止まりすることが多い。
価格が、節目に近づいたら、トレンドがいったん終わる可能性を考える。
今回の場合、長期の上昇の後、24,000円を超える力を持つことなく、今後下落していくだろうという予測を立てる。
長期の上昇=今後必ず利益確定の売りが起こる
という、原則があり、相場の値動きによって、下落を予測することができる。
高値を徐々に切り下げて、5日線を陰線で割り込んだタイミングで、売り(ショート)を入れることができる。
出口戦略はどう考えるべきか
値動きをロウソク足で確認して、以下の動きになっていないか確認する。
- 横並びになってきた場面
- 陰線と陽線が混ざって出現した場面
- コマが出現した場面
- 長い下ヒゲが出現した場面
今回の場合
①3月13日に下ヒゲ陰線
②17日に陽線
③18日、19日と横並び
④23日に陽線で横並び
以上のように、下げ止まりは、ロウソク足の並びで分析することができる。
メモ
今回の下落は、コロナウイルスの影響により下落したとする分析が多い。しかし、大幅上昇後の利益確定により、下落したと分析する。それにより、テクニカル分析で利益を出すことができる。