本記事の内容
- 日経平均株価の大幅下落のまとめ
- 過去の下落日数や下落率の紹介
- 過去から学び、今後のトレードに活用する方
この記事では、日経平均株価が大きく下がった時期や、その理由について説明しています。過去にどれくらいの期間で、どれくらい株価が下がったのかを詳しく調べることで、これからの株式投資に役立てることができます。
日経平均株価の大幅下落について
日経平均株価とは、日本の代表的な株価指数です。日本の主要な会社の株価の平均を計算したもので、これが上がったり下がったりすることで、経済の状態を知ることができます。
株価が大きく下がることを「大幅下落」と言いますが、これにはさまざまな理由があります。たとえば、地震や大きな事件が起きたとき、または世界中で経済が悪くなったときに株価が大きく下がることがあります。
日経平均株価の過去の下落一覧
2010年から2020年までの間に、日経平均株価が大幅に下がった時期を調べると、合計で27回ありました。これは、約4.6か月に1回の割合で、年に2〜3回ほど大きな下落が起きる計算になります。
たとえば、2020年の「コロナショック」の時期には、株価が約1か月で31.4%も下がりました。このように、大きな出来事があると株価が急に下がることがあります。
抽出方法:日経平均株価の下落率7%以上
集計期間:2010年1月1日から2020年4月1日まで
日付 | 高値 | 安値 | 下落額 | 下落率 | 日数 | 本数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2020年2月12日~3月17日 | 23,869円 | 16,378円 | 7,491 | 31.4% | 34 | 24 | コロナショック |
2019年4月24日~6月4日 | 22,362円 | 20,289円 | 2,073 | 9.3% | 42 | 24 | |
2018年12月3日~12月26日 | 22,698円 | 18,948円 | 3,750 | 16.5% | 24 | 17 | |
2018年10月2日~10月26日 | 24,448円 | 20,971円 | 3,477 | 14.2% | 25 | 18 | |
2018年1月23日~2月14日 | 24,129円 | 20,950円 | 3,179 | 13.2% | 23 | 16 | |
2017年3月14日~4月17日 | 19,637円 | 18,224円 | 1,413 | 7.2% | 35 | 24 | |
2016年11月1日~11月9日 | 17,473円 | 16,111円 | 1,362 | 7.8% | 9 | 5 | トランプショック |
2016年5月31日~6月24日 | 17,251円 | 14,864円 | 2,387 | 13.8% | 25 | 19 | |
2016年4月25日~5月6日 | 17,613円 | 15,989円 | 1,624 | 9.2% | 12 | 6 | |
2016年3月28日~4月8日 | 17,167円 | 15,471円 | 1,696 | 9.9% | 12 | 10 | |
2016年2月1日~2月12日 | 17,905円 | 14,865円 | 3,040 | 17.0% | 12 | 9 | |
2015年12月2日~1月21日 | 20,002円 | 16,017円 | 3,985 | 19.9% | 51 | 33 | 10本と14本の下落 |
2015年8月11日~9月8日 | 20,946円 | 17,415円 | 3,531 | 16.9% | 29 | 21 | チャイナショック |
日付 | 高値 | 安値 | 下落額 | 下落率 | 日数 | 本数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2014年12月29日~1月14日 | 17,914円 | 16,770円 | 1,144 | 6.4% | 17 | 9 | |
2014年12月8日~12月17日 | 18,030円 | 16,672円 | 1,358 | 7.5% | 10 | 8 | |
2014年9月29日~10月17日 | 16,344円 | 14,529円 | 1,815 | 11.1% | 19 | 14 | |
2014年7月31日~8月8日 | 15,759円 | 14,753円 | 1,006 | 6.4% | 9 | 7 | |
2014年4月3日~4月11日 | 15,164円 | 13,885円 | 1,279 | 8.4% | 9 | 7 | |
2014年3月7日~3月17日 | 15,312円 | 14,203円 | 1,109 | 7.2% | 11 | 7 | |
2013年12月30日~2月4日 | 16,320円 | 14,008円 | 2,312 | 14.2% | 37 | 22 | |
2013年9月27日~10月8日 | 14,817円 | 13,748円 | 1,069 | 7.2% | 12 | 8 | |
2013年5月23日~6月13日 | 15,942円 | 12,415円 | 3,527 | 22.1% | 22 | 16 | |
2012年3月27日~6月4日 | 10,110円 | 8,426円 | 1,684 | 16.7% | 69 | 47 | |
2011年7月22日~8月22日 | 10,049円 | 8,763円 | 1,286 | 12.8% | 32 | 22 | |
2011年3月4日~3月15日 | 10,754円 | 8,227円 | 2,527 | 23.5% | 12 | 8 | 東日本大震災 |
2010年4月5日~5月27日 | 11,408円 | 9,395円 | 2,013 | 17.6% | 53 | 35 | |
2010年1月15日~2月9日 | 10,982円 | 9,867円 | 1,115 | 10.6% | 26 | 18 |
用語の説明
- 日付・・・下落トレンドが始まった日から、横ばいや下げ止まった日
- 高値・・・上ヒゲを含めた、同日中の最高値
- 安値・・・下ヒゲを含めた、同日中の最安値
- 下落額・・・高値と安値の差額
- 下落率・・・高値からの安値までの下落率
- 日数・・・土日祝日を含めた下落の日数
- 本数・・・ロウソク足の本数(営業日数)
- 備考・・・下落の主な原因等、その他
過去の暴落の分析
平均値の計算をしてみました
過去の大幅下落について、平均値を計算してみると分析してみると次のことがわかりました。
ポイント
平均値 | |
日数 | 21.7日 |
ロウソク足の本数 | 14.7日 |
下落率 | 13.4% |
下落額 | 2,438円 |
平均の日数は、21.7日で1か月弱の下落期間でした。1か月の営業日数が約20日で、1週間が5日ですので、ロウソク足の本数で感がると14.7日でした。
下落率は13.4%でした。株価が1万円であれば、8,660円までで1,340円の下落、株価が2万円であれば17,320円までで2,680円の下落ということになります。
下落額については、その当時の株価が高いほど、大きな額になることが多いので、下落率で分析をすることが望ましいでしょう。
大幅下落の頻度はどのくらいなの
まずは、平均から。123か月間のうち暴落は27回ありました。
頻度としては、4.6か月に1回です。大幅下落は年に2~3回発生する頻度です。
なぜ下落したのでしょうか
リーマンショックや、東日本大震災、単純に利益確定の売りであったりするなど、事情は様々だと思われます。
また、景気の縮小局面でなくとも、下落が発生していることがわかりました。景気の拡大、株価が軒並み上昇した年であっても大きな下落が発生しているのです。
大幅下落は、どのような時期にでも、起こる可能性があるということを念頭に入れることが重要です。
反対に、どれだけ上昇が続いているような株であっても、下落を狙うことができるということでもあります。
具体的に過去の下落のチャートを見てみましょう
コロナショックについては、こちらで解説しています。
【日経平均株価】コロナショックの分析(下落)
続きを見る
まとめ
この記事では、過去の日経平均株価の大幅下落について、どれくらいの頻度で起きたのかをまとめています。過去のデータを知ることで、これからの株式投資に役立つかもしれません。株価は景気に関係なく、年に何回かは大きく下がることがあるので、常に注意しておくことが大切です。
まとめ
- 過去の大幅下落は、今後の下落の対応をする際の参考になる。
- 平均値や全体を眺めてみると、似ているところがある。
- 景気の動向に関係なく、年に何回かは大きな下落が起こる。