みなさんは、寄り付きと引けのどちらでトレードしますか?
それとも、ザラ場でトレードしますか?
今回は、寄り付きの成行き注文と引けの成行き注文のメリット・デメリットについて解説していきます。
寄り付き、引けとは
寄り付きとは、前場の取引開始直後の9時のことです。
12時30分から後場が始まった後も同じく後場の寄り付きといいます。
寄り付きの取引といえば、大体の場合、前場の寄り付きの取引のことです。
引けとは、後場の取引終了間近の3時のことを言います。
寄り付きで取引するメリット・デメリット
メリット・前日の値動きをよく考えた上で注文できる
慣れないうちはどれだけ取引する銘柄と向き合うことができるか、分析することができるかが重要です。
そのためには、必然的に時間が必要になります。
1時間だけ考えて注文するよりも、1日、1週間、1か月考えてからの注文の方が、考える時間が長い分、より正確にトレードすることができます。
寄り付きで注文を出すということは、前日の終値を確認してから夜をまたいだ翌日に取引することになります。
つまり、その時間の分、考える時間があるということです。
初心者の方やまだ利益が安定していない方の場合は、考える時間が多いので寄り付きの注文。
デメリット・前日終値と大きく乖離する可能性がある
その日の終値をつけた後、市場が休場し、次の始値をつけるまでの時間に起こった出来事は、当然、寄り付きで反映されます。つまり、大きなニュースや災害などが起こった際は、前日の引けと大きく乖離して、寄り付き価格が決まる可能性があります。
また、日本時間の夜間には、欧米の株式市場が動きます。日本市場も欧米市場に影響を受けます。その影響が翌日の寄り付き以降に反映されるのです。
状況により、何に影響されるのかはわかりませんが、寄り付きの取引をする際は価格の乖離に注意が必要な点はデメリットと言えます。
引けで取引するメリット・デメリット
メリット・1日の値動きを確認した上で注文を出すことができる
引けで取引をするということは、1日の動きを反映したチャート、ローソク足がほぼ完成しています。その日の取引の結果が、チャートとして表れます。当日の動きをチャートで確認して、それに応じた取引を即座にすることができますので、引けで取引するメリットと言えます。
デメリット・約定できないこともある
引け間際の時間に注文を出すと、全ての注文が約定しないことがあります。指し値注文であれば、指定した値段に売られている株数が多くない場合もありますし、株価が乖離してしまっている可能性もあります。成り行き注文であれば、売りに出されている株数が少ない場合は約定できません。買いたい銘柄、これぞといったものがあったとしても、引け間際は必ずしも全てが約定できると思い込まない方が良さそうです。
結局、どちらが良いか
それぞれのメリットとデメリットを理解していただけたかと思います。現実問題、どちらを使えば良いのでしょうか。答えとしては、、どちらでも良いというのが答えです。とはいうものの、そんな曖昧な答えだと納得いただけないかと思いますので、詳しく解説します。
どちらか一方に決めること
自分のトレードスタイル、ライフスタイル等々に合わせて、寄り付きの取引をするのか引けの取引をするのか、どちらか一方に決めた方がいいです。あくまで、基本スタイルを決めておくということが重要だということです。
どちらで取引をするのか決めておくことで、いつも同じ視点で、銘柄を分析することができるようになります。
自分のトレードルールを明確にすること、基本スタイルを崩さないことは言うまでもないかもしれません。