相場の格言には、過去の相場師が長年にわたって経験した体験や反省のエッセンスがつまっています。現代にも活かすことのできる格言は、これから相場の成果で生きる人にとって、有益な知識となることでしょう。


相場の格言まとめ
人の行く裏に道あり花の山
相場の世界において、他人と同じ行動をしたとしても、利益を得ることはできないが、人と逆の行動をすることによって、大きな利益を得ることができるという教え。
卵は一つのかごに盛るな
一つの投資対象に、資金を偏らせていると、危険が起きたときに大きな被害を被ってしまう。被害を最小限に抑えるため、資金は分散させ逃げ道を用意してリスクを回避しなさいという格言。
年の内、三度より商いの場なし
1年で大きな利益を上げられるチャンスは年に3回しかない。たまにしか来ないチャンスは逃してはならないし、チャンスの場面ではあまり大きな資金を投入してはならないという教え。
相場師は孤独を愛す
他人の意見や判断に頼るのではなく、自分の判断を大切に考え、孤独にトレードをする人こそが成功するという格言。他人に影響を受けてしまうと、誤った判断をしがちである。
相場のことは相場に聞け
人の力で相場を予想することは困難なので、トレーダーは相場の流れのとおりに、従うしかないという格言。相場のことは相場でしかわからない。
行き過ぎもまた相場
相場は時に必要以上に大きく上げたり、下げたりする。特に、暴騰や暴落が起きたときには、株価の動きが大きくなりすぎてしまうことがある。そのような動きも、相場の特徴でもある。
政策に売りなし
政策は株価に大きく影響を与えるので、財政出動・金融緩和が行われているときは、上昇しやすい。つまり、このような政策の時は、相場に逆らうことなく、買い目線で向き合うべきである。
売りは迅速、買いは悠然
株価の動きを表す言葉で、株価下落のスピードは速く、上昇のスピードは緩やかであるということをいう。特に、下落の兆候を感じたら、すぐにでも売った方が良い。
噂で買って事実で売る
買った方がいい噂がったら買い、噂が事実になったら売るという売買をすれば利益を出せるということ。反対に、噂が事実になったときに、株を買ったとしても、その時にはもうすでに天井であることも往々にしてあるということ。
休むも相場なり
1年中株の売買をしていると冷静ななれず、誤った判断をしてしまうことがある。そのため、時にはトレードをしない時期があってもよいとする言葉。
もうはまだなり、まだはもうなり
もう下がらないと思っても、さらに下がってしまうし、まだ上がると思っていてもすぐに下がってしますという状況をあらわす言葉。
逆日歩に買いなし
逆日歩がついている銘柄はカラ売りが多く、ときに荒い値動きになる。そして出来高が上がり、注目度の高い銘柄に挙がる。そのため、下手に手を出してしまうと、上下に動く株価に戸惑ってしまうことがあるため、巻き込まれないためにも、逆日歩の銘柄は買わないほうが良いという言葉。
天井三日底百日
相場が高騰して天井となるのはごく短期間であるということ。反対に大底で安値をつけている期間は意外と長い期間であるということ。三日といのは、実際に3日間という意味ではなく、短いということ。同じく、百日は、長いということ。
二度の思惑すべからず
手仕舞いのあと、まだ上がるチャンスがあるのではないかと考え、また買いなおすことは、良い判断ではない。判断が間違っているかもしれないため、思った通りに動かなかった時は、買い直しはすべきではないという言葉。
名人、天井売らず底買わず
相場で勝ち続ける名人は、天井で売るということ、そして、底で買うということにこだわらない。無理のない仕掛けと手仕舞いを心がけ、着実な利益を狙うのである。
頭とシッポはくれてやれ
天井と底を当てれば、変動した幅が丸々利益となる。しかし、それは名人でも困難であり、リスクもある。株価の変動をすべて利益に変えようとするのではなく、着実に利益の出せる部分のみ、トレードをするという考え方が必要なのである。
利食いドテンは愚の骨頂
利食いをした後に、今度は逆の動きをすると考えて反対売買すると、予想が外れて損をしてしまうことをいう。続けてトレードを繰り返すと、感覚がマヒしてしまうこともある。一定の区切りをした方が、うまくいくことが多い。
