- 株式を売買するためには、まず証券口座を開設しなければなりません。この記事では、株式投資を始めるために欠かせない証券会社の選び方について解説します。また、初心者にもおすすめのネット証券会社3選もご紹介します。これから株式投資を始めたい方は、ぜひ参考にしてください。
証券会社の選び方とは?
証券会社のタイプは2つ:対面取引とネット取引
証券会社には、大きく分けて対面取引とネット取引の2つの方法があります。どちらを選ぶかは、あなたの投資スタイルや資金状況によって異なります。まずはそれぞれの特徴を理解して、自分に合った証券会社を選びましょう。
1. 対面取引型の証券会社
対面取引型の証券会社は、昔から存在する大手の証券会社に多い形式です。これらの証券会社では、担当者と直接相談しながら取引を進めることができます。具体的なメリットとデメリットを以下にまとめます。
対面取引型のメリット
- 担当者と相談できるため、初心者でも安心して投資ができる。
- フォロー体制が手厚いので、株式市場の情報や投資アドバイスをリアルタイムで受けられる。
- 大手の信頼感があるため、資産を安心して預けられる。
対面取引型のデメリット
- 手数料が高い:手厚いサポートの分、取引にかかる手数料が高くなりがち。
- 自分のペースで取引しにくい:取引の際に担当者と連絡を取る必要があるため、即時に取引を行いたい場合に時間がかかることがある。
代表的な対面取引型の証券会社
- 大和証券
- 野村證券
- SMBC日興証券
2. ネット取引型の証券会社
ネット証券会社は、オンラインで取引を完結できるタイプの証券会社です。担当者との対面相談はありませんが、その分手数料が安く、気軽に株式投資を始めることができます。こちらも、メリットとデメリットを整理してみましょう。
ネット取引型のメリット
- 手数料が安い:ネット証券は、対面取引型に比べて手数料が大幅に安いです。
- 自分のペースで取引できる:インターネットを通じて、いつでもどこでも株式取引ができる。
- 初心者向けの使いやすいツールが充実しており、操作が簡単。
ネット取引型のデメリット
- 担当者からのアドバイスがない:取引は自分で判断する必要があるため、初心者には不安に感じることもある。
- サポート体制が薄い:直接相談できる担当者がいないため、疑問があっても自分で調べる必要がある。
代表的なネット証券会社
- SBI証券
- マネックス証券
- 楽天証券
初心者におすすめのネット証券3選
ここでは、特に初心者におすすめのネット証券会社3社をご紹介します。各社それぞれに特徴があり、メリットも異なりますので、自分の投資スタイルに合った証券会社を選ぶ参考にしてください。
1. SBI証券
SBI証券は、ネット証券の中で口座数と売買委託金額が1位の大手証券会社です。多くの人に利用されており、手数料も安く、取扱銘柄数が多いのが特徴です。特に初心者におすすめのポイントをまとめます。
SBI証券の特徴
- 手数料が安い:ネット証券の中でも手数料が安く、気軽に取引が始められる。
- スマホアプリが使いやすい:外出先でも簡単に取引ができるスマホアプリが充実している。
- 取扱銘柄が豊富:IPO(新規公開株)や米国株、ETF、投資信託も多く取り扱っている。
こんな人におすすめ
- コストを抑えたい人:手数料が安いため、頻繁に取引をする人にも向いています。
- 初心者で使いやすさを重視する人:使いやすいスマホアプリで、どこでも取引ができるため、初心者にもおすすめです。
2. マネックス証券
マネックス証券は、特に米国株の取引に強みを持つ証券会社です。3,600以上の米国株を取り扱っており、日本株と米国株を同時に取引したい人には最適です。マネックス証券のおすすめポイントをまとめます。
マネックス証券の特徴
- 米国株の取扱銘柄が豊富:米国株を幅広く取引したい人におすすめ。
- IPO取引は平等な抽選制:口座の資金量にかかわらず、IPO(新規公開株)の抽選は完全平等なので、少額投資でもチャンスがあります。
- 高機能な取引ツール:「マルチボード500」や「トレードステーション米国株」など、便利なツールが豊富です。
こんな人におすすめ
- 米国株に興味がある人:米国株の銘柄が豊富なため、米国市場に投資したい人に最適です。
- IPOにチャレンジしたい人:資金量に関係なくIPOに応募できるため、少額投資でもIPOを狙いたい人に向いています。
3. 楽天証券
楽天証券は、楽天ポイントを使った投資が可能な点や、高機能なトレーディングツールが充実している点が魅力です。特に、楽天ポイントを活用して投資したい人には強くおすすめできます。
楽天証券の特徴
- 楽天ポイントで投資可能:楽天経済圏で生活している方には、ポイントを使って株を購入できるのでお得です。
- 高機能なトレーディングツール:「MARKET SPEED Ⅱ」という高機能な分析ツールを無料で利用可能。高度なテクニカル分析や見やすいチャートが魅力です。
- 多様な商品:投資信託やETF、外国株なども豊富に取り扱っています。
こんな人におすすめ
- 楽天経済圏を活用している人:楽天ポイントを貯めている方には、ポイントを使って投資ができるのが魅力です。
- 高機能ツールを使いたい人:トレーディングツールが充実しているため、テクニカル分析やチャート分析を重視する方に最適です。
ネット証券3社の比較表
次に、SBI証券、マネックス証券、楽天証券の3社を比較表にまとめました。どの証券会社を選ぶべきか迷った場合は、こちらを参考にしてください。
証券会社 手数料 特徴 米国株取引 IPO取引 ポイント投資 高機能ツール SBI証券 安い 取扱銘柄数が豊富 あり あり なし あり マネックス証券 普通 米国株の取扱銘柄数が豊富 あり 平等抽選 なし あり 楽天証券 安い 楽天ポイントで投資可能 あり あり あり あり 証券会社を選ぶポイント:初心者が気をつけるべき点
手数料を比較する
手数料の安さは、証券会社を選ぶ上で最も重要なポイントです。頻繁に取引をする場合、取引手数料の差が大きなコストとなるため、手数料の安い証券会社を選ぶことで、利益を最大化できます。
取引ツールの使いやすさ
初心者にとって、取引ツールの使いやすさも重要な要素です。各証券会社ではスマホアプリやパソコン用の取引ツールを提供しており、その使い勝手によって取引のしやすさが変わります。実際に口座を開設する前に、ツールのデモ版などを使ってみると良いでしょう。
投資したい銘柄の取扱数
証券会社によって、取り扱っている銘柄や金融商品が異なります。たとえば、米国株を取引したいならマネックス証券が最適ですし、ポイント投資を活用したいなら楽天証券が適しています。自分がどの市場や商品に投資したいのかを考えて選びましょう。
証券会社を選ぶ際の注意点
サポート体制の確認
ネット証券は対面サポートがない分、オンラインでのサポート体制が重要になります。初心者の場合、取引方法やトラブルがあった際に、問い合わせのしやすさやサポートの充実度も確認しておくと安心です。
資産管理の安全性
証券会社は、投資家の資産をしっかり管理するための信頼性が求められます。大手の証券会社であれば安全性は高いですが、事前に金融機関としての実績や口座の保護制度があるかどうかを確認しておきましょう。
まとめ:自分に合った証券会社を選ぼう
証券会社を選ぶ際には、手数料、取扱商品、ツールの使いやすさなどを総合的に考えて決めることが重要です。また、自分がどのような投資をしたいかを考え、それに合った証券会社を選ぶことで、よりスムーズに株式投資を始めることができます。
記事のポイントまとめ
- 対面取引型はサポートが手厚いが、手数料が高め。
- ネット証券は手数料が安く、手軽に取引ができる。
- SBI証券はコストパフォーマンスが良く、初心者向け。
- マネックス証券は米国株を取り扱う人におすすめ。
- 楽天証券は楽天ポイントで投資ができる点が魅力。
証券会社の選び方をしっかり理解し、自分に合った証券会社で株式投資を始めてみましょう!
初心者向け!証券会社の選び方とおすすめのネット証券3選